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Viennese lilt vs Compositional details  モーツァルト 交響曲第41番ジュピター [音楽]

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先日の定期演奏会で極上のジュピターを満喫したばかりなのですが、ネットラジオ上でもとびきりのジュピターが聴けます。ハーディングさんとヴェルザー=メストさんのとっても対照的なジュピターです。


双方の演奏を聴きながら、去年のギル君のインタビューを思い出しました。ギル・シャハムは昨年1月のマイアミ定期でコルンゴルトの協奏曲を弾いています。
(同じ曲を様々な指揮者と演奏するのは魅力的ですね、というインタビューアーに対し、)
That’s so interesting. With Franz it had a beautiful, Viennese lilt, which is really true of all of Korngold’s music. The concerto had a feeling of triple-meter dancing with beautiful, subtle colors. John is much more concerned with compositional details. Should these be whole-tone or half-tone trills? With accents at the beginning?
(フランツには優雅なウィーン風の軽妙さががありました。ジョンは楽曲の細部により一層の関心を持っています。)


ハーディングさんは上記のジョン・アダムズさんに近いです。モーツァルトの書き記した音符を丁寧に分析し、構築した堂々たるジュピター。思わず正座して聴きたくなりました。遅めのテンポでかっちりしているにもかかわらず、弛緩せず聴き疲れすることもありません。最初から最後までティンパニーが主張しております。



一方のヴェルザー=メストさん。ウィーン風とはこういうものと連想せずにはいられない、流麗なジュピター。第1楽章冒頭より、これからオペラが始まるんじゃないかと思わせる軽妙洒脱な雰囲気が漂っています。思わず体が左右に揺れてしまいました。(ラジオの前なのに^^;ヴェルザー=メストさんはやっぱりオペラ指揮者なのだなあと頷いてしまう仕上がりです。



さて今週末のドホナーニさんはボストン響でどんなジュピターを聴かせてくれるか楽しみでなりません。ライブ中継あります。たぶんオンデマンドにもなるはずです。(でも万が一に備えてライブ録音したほうが良いかもしれません。たまにオンデマンドにならないので。。)


オンデマンドリンク

ヴェルザー=メスト指揮、クリーヴランドオーケストラ WCLV (3/23まで)
ハーディング指揮、スウェーデン放送交響楽団 P2 (期間不明)






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