ノーベル賞コンサート [音楽]
3/3、19時半からNHKFMで2015年のノーベル賞コンサートが放送されます。
ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第3番
喜歌劇 こうもり 序曲 (ダニール・トリフォノフ編曲)
リヒャルト・シュトラウス 交響詩 英雄の生涯
ピアノ ダニール・トリフォノフ
管弦楽 ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
指揮 フランツ・ヴェルザー=メスト
冒頭のヴェルザー=メストのスピーチはさすがにカットされるかな。素敵な言葉だったので、(昨年のスウエーデンラジオで聞き取れた範囲で)ご紹介します。
芸術は単なる娯楽ではなく、人生を反映したもの
“Art is something (where) we can find our identity. Because art is very much about the reflection. It's not just a pleasure. It's actually much more the reflection on life. The piece we're going to play now (Ein Heldenleben) is not just the sort of portrait of a hero, it's a reflection on life." (中略)
“Music can say something which goes beyond what we call reality.” said Franz Welser-Möst in the 2015 Nobel Concert.
ノーベル賞本家のサイトにはまだアップロードされていないのですが、YouTubeには篤志家さまがテレビ放送をアップしてくださっています。
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番
R. シュトラウス 英雄の生涯
「芸術は単なる娯楽ではなく、人生を反映したもの」この言葉は英雄の生涯とリンクしていますね。冒険心に富んだ生涯を描いているように思いました。以前のを聴きなれたせいか、時折「あれれ、らしくないな」と思う部分があったのですが、曲の終盤に英雄が天に召されていく場面で、「この英雄は幾多の困難を乗り越えてきた人生だったのだろう...」と勝手に感情移入する自分がいました。そして何より「今日も素晴らしい音楽を聴いた」と、そう思えました。コンマスのソロも甘美な調べで、ヴェルザー=メストの音楽作りと息ぴったりに感じましたし、いつもながら、実に良かった!!
トリフォノフには是非クリーヴランドでラフマニノフの2番を共演してもらいたいものです。マエストロの2番も聴いてみたいですし。Menageriesさんはお聴きになったことありますか?
by T.D (2016-03-05 00:59)
T.Dさん
(動画は削除されてしまいましたが)演奏後、コンマスと肩を抱き合っている様子が印象に残っています。旧知の仲のコンマスとの共演、素晴らしい再会になったのではないかと思います。
5年前にクリーヴランド管の演奏で聴いたときは、感じ入る場面が少なかったのですが、今回は何度も胸が熱くなりました。ヴェルザー=メストの英雄の生涯はとってもスピーディーなので、びっくりする場面もありますよね。
マエストロのラフマニノフは今回が初めてです。来シーズン以降、セヴェランスホールでのトリフォノフとの共演、是非とも実現してほしいですね!
by menagerie_26 (2016-03-05 22:28)