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リサイタル in USA その3 サンフランシスコ (3/27) [記事抄訳/要約]

最終日のサンフランシスコ評ではベクトルの違う記事を2件見つけました。両方とも読みごたえたっぷりです。同じ演奏を聴いても感じ方は本当に人それぞれ。批評って難しいですね。

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San Francisco Classical Voiceに寄稿したJanos Gereben氏は、
これまでに紹介した他の批評家と同様にエマールの堅実な音楽性に言及しつつ、
"He plays the silence between notes superbly."と述べています。音符の間の静寂を奏でる達人であると。おおーこれは新たな着眼点です。

It was especially here, and later with Kurtag's Szalkak (Splinters), that Aimard's uncanny ability to make silence a vital part of the music came to the fore. Individual notes lingered and gained special meaning from the pause before the next note is heard.



一方、SFGate.comのJoshua Kosman氏によると、
技術的な高さやプログラム構成の妙は認めるが、歓喜の念が湧いてこないとのこと。(なるほどねぇ)
It was impressive, certainly, and often beautiful, but also oddly joyless, as though the ability of music to bring pleasure were only an incidental aspect of the enterprise.


クルターグでは、作品から滲み出る繊細な香りよりも禁欲的な面を重視した演奏であったと指摘し、もう少し柔らかく熱情に富む解釈であれば説得力があったと述べています。
シューマンは精彩を欠いていたとする一方、リストは体温のある演奏だったと言及。後半のドビュッシーも分析的なアプローチに徹していたと批評しています。
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