SSブログ

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番 [音楽]

最初に聴いたのはアシュケナージさんの演奏です。以来、いろいろなピアニストの演奏を楽しんでいます。朝、仕事前にかけたくなる一曲。自然と心が躍り出してしまう魔法のような音楽なんです。

エマールさんの解説(レコ芸のインタビュー)によりますと、この第1番は「まだ秩序だった作品で、とても古典的で、やはりバロックの遺産を受け継いでいるといってよいでしょう。技巧的な面では、流暢に流れる音階が多用され・・・」とのこと。何となくモーツァルトの協奏曲にも似ていますよね。



20120308.jpg
アシュケナージさんのピアノ(指揮も担当、オケはクリーヴランド管弦楽団)は、強弱はっきりで躍動感あふれる演奏です。朗らかに歌うベートーヴェン。ソリストの明るいピアノと指揮にのってオーケストラもよく鳴っています。



さて今日のディスク。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

  • アーティスト: ベートーヴェン,アーノンクール(ニコラウス),エマール(ピエール=ロラン),ヨーロッパ室内管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/03/26
  • メディア: CD


(ここでは廃盤扱いですが、店頭やHMVでは販売されています。)

ピアノ: ピエール=ロラン・エマール
指揮: ニコラウス・アーノンクール
管弦楽: ヨーロッパ室内管弦楽団
録音: 2001年

白眉は第3楽章です。
つぼみが一気に開花するかのごとく、鍵盤の上でエマールさんの指が疾走するんです。フレージングが冴えたノリノリの演奏。第3楽章のユーモアをここまで感じた演奏は初めてです。それに合わせてオケもヒートアップ。ライヴならではの高揚感がありますね。
第1、2楽章の演奏は、ソリストとしてはあまり出しゃばらず、優しく控えめに弾いているなぁという印象があったので、最終楽章の華やかなタッチが際立つのだろうと思います。


ただし、カデンツァは別。力強く主張があります。普段あまり使われないカデンツァを採用しているのですが、それについては
「私が弾いたカデンツァは、動作の力強さや粗暴な推力が明白で、それが楽曲本体に感染していくという趣向ですが、それがこの協奏曲の演奏の醍醐味なのです。」とのこと。
ここだけ少し浮いている?との感触はあながち見当違いではなかったようです。ピアノの押しが強い強い。ラヴェルの左手のコンチェルト並みのカデンツァですね。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。