2016年 ウィーンフィル ニューイヤーコンサート [音楽]
(皇帝円舞曲でのバレエ。あまりの美しさに思わずアイフォーンのシャッターを押してしまった。)
新年明けましておめでとうございます。
"Read a lot, listen a lot and write a lot.”をモットーに、愉しくマイペースでやっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
今年の指揮者はマリス・ヤンソンス。
温厚誠実なお人柄からファンも多く、団員からの人望も厚い方だ。真面目で勉強熱心であるだけでなく、何よりも聴き手を楽しませようとするその姿勢が素晴らしい。ヤンソンスさんの回は退屈という言葉とは無縁であり、エンターテイメントに溢れている。前半のポルカ『観光列車』では自らラッパを吹き、ポルカ『速達郵便』ではヨハン・シュトラウスの指揮棒を使って指揮をしていた。棒を振りながらあそこまでできるのは本当に凄い。
今回もっとも印象的だったのは、冒頭の写真にもあるシェーンブルン宮殿を舞台にした皇帝円舞曲のバレエだ。スタジオゲストの田代万里生さんが、バレエダンサーさんがエリザベートと皇帝フランツ・ヨーゼフにしか見えないとお話になっているとおり、クラシカルな演出がとっても良かったと思う。ウィーンフィルのシンフォニックで優雅な響きと、ノーブルな衣装と振り付けが見事にマッチしていた。
晴れやかな新年の幕開けではあるのだけれど、
2017年もヴェルザー=メストが登場しないと分かって正直、か・な・りショックです!!!
そりゃあ、客いじりは下手かもしれないし、ショーマンシップには欠けるかもしれないけれど、ヴェルザー=メストの指揮で聴くシュトラウスは最高です。2011年初登場時、アンコールの前のトリに「わが人生は愛と喜び」を持ってくる選曲のセンスの良さには脱帽いたしましたもの。あああ〜、本当にショック。
マリスヤンソンス、人柄の良さそうな方ですね。ウィーンフィルも柔和で表情豊かな演奏を聴かせてくれました。
ヤンソンス良かったですけど、し・か・し、ですよね。私も来年期待してたんです。そろそろかなと。ヴェルザー=メストのGMD辞任が尾を引いているのでしょうか。少なからず信頼を損ねたのは否めないかもしれませんが、2018年に期待...。
by T.D (2016-01-02 22:53)
T.Dさん
大人の事情があるのは分かるのですが、残念でなりませんね。わたしも再来年に期待いたします。
GMD辞任はショービジネス的にはマイナスですが、音楽面では何かに吹っ切れたように伸び伸びとしている気がします。
by menagerie_26 (2016-01-03 07:17)