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広島交響楽団 第361回定期演奏会 [音楽]

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<曲目>
シベリウス:悲しきワルツ Op. 44-1
(逝去されたヴァイオリン奏者、津田芳樹氏への献奏)

ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 Op.26
シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759「未完成」
アンコール
シューベルト:イタリア風序曲第2番ハ長調 D.591

ヴァイオリンソロ&コンサートマスター:フォルクハルト・シュトイデ
管弦楽:広島交響楽団


このたび、ウィーンフィルのコンサートマスター、フォルクハルト・シュトイデ氏が、広響のミュージック・パートナーに就任しました。シュトイデ氏は過去2回広響に客演し、指揮者なしの演奏会を行い、信頼関係を深めています。ウィーンフィルの来日公演で、副コンマス席に座っている姿は拝見したことがあるけれど、今日のように近くで演奏を聴くのは初めてです。


1曲目の悲しきワルツは、6月6日に逝去された津田芳樹氏への哀悼の演奏です。しめやかに演奏が終わると、全員で黙祷を捧げました。


2曲目はブルッフのヴァイオリン協奏曲。シュトイデさんは弾き振りをするわけではないので、いったいどうやって協奏曲をまとめるのだろう・・・と、素人ながら疑問に思っていたのです。シュトイデさんがソロパートを弾いている時は、コンサートマスターの佐久間さんが、拍子を取りながら全体をまとめ、それ以外の時は、シュトイデ氏が指示を出す、といった感じです。シュトイデさんのステージマナーはとても控えめなので、引っ張っているというよりも、「さあ、みなさん、一緒に演奏しましょう」という姿勢です。以前来て下さった安永徹さんに通じるものがありました。素敵!


シュトイデさんは、速めのテンポでしなやかに楽器を鳴らします。普段聞いているギルくんやミンツさんに比べると、とっても速く弾くのですが、歌うところは十分に歌い、甘すぎない美音で変幻自在の演奏でした。佐久間さんのリーダーシップで、オケとのバランスも素晴らしく良かったと思います。


メインはシューベルトの未完成。コントラバスとチェロの低弦の響きを聴くだけで、身震いいたしました。こちらもテンポ良く、抑制の効いた秀演でした。
アンコールには、シューベルトのイタリア風序曲第2番。耳馴染みのよい明るい曲想です。奏者さんが愉しそうに演奏するのを見ていると、こちらの気分まで明るくなりますね。清々しい心持ちで会場を後にすることができました。



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